ハンズパプアニューギニアでは分娩施設まで歩いて何時間もかかる地域に住む妊婦さんたちが、安全に出産ができて、出産後の赤ちゃんのケアができる体制づくりを目指しています。その中の取り組みの一つである、
【保健医療施設から遠い地域に住む妊婦さんたちのための「お産を待つ家」の建設】がはじまりました。
住民の皆さんが、自分たちの手で「お産を待つ家」を建てていく様子をご紹介します。Yango Health Centerでの様子をお伝えします
HANDSでは「お産を待つ家」を建てるにあたり、以下のプロセスを大切にしています。この事で住民の自主性と、この建物が自分たちの物であるという意識を高めます。
・村会議
お産を待つ家を建設する診療所の全管轄地域で、建物の目的と建てる意義について説明をします。全てのクリニックサイトで建設への賛同をいただくことができました。
・Responsibility Agreement (合意書の作成)
住民(利用者)、医療施設、郡政府、州政府、HANDSの5者で、それぞれの役割について話し合い、だれがどの立場で何をするのか決め、合意書に署名しました。
これは、住民や地域行政の自主性を高めるために非常に重要なプロセスです。
地域の方からは、木材の提供と建設作業を約束していただきました。
11/05(Tue) 基礎枠の作成
地域住民のみで待機部屋の基礎枠の作成に取り掛かります。
私たちが着いたときには、木材を準備して待っていてくれました。
11/11(Mon) 基礎部分の建設開始です。
11/12(Tue) 基礎となるコンクリートの流し込み・完了
11/13(Wed) 待機部屋の枠組み作成
11/17(Sun) Waiting house待機部屋の枠組みの建設が終了。
建設中のお産を待つ家の現在の様子↓
建物の後ろに見える山々ほど離れたところから、出産を控えた妊婦さんがやってくる予定です。高低差の激しい地域です。妊婦さんが安全な出産を迎えることができるようHANDSはこれからも一緒に活動します。
Go to the people!