特定非営利活動法人HANDS(Health and Development Service) は、保健医療の仕組みづくりと人づくりを通じて、世界の人びとが自らの健康を守ることができる社会を実現したいと考え、世界各地で活動しています。
2000年1月に、国際保健医療協力を行うNPOとしてHANDSを立ち上げました。私たちは、日本人の医師や看護師が医薬品をもって途上国の農村で治療するのではなく、どんな国にも医師や看護師がいるので、彼らが自国の人びとの健康を守る主役になれるような活動をしたいと考えました。そのために、途上国の保健医療システムのマネジメントや保健医療人材の養成に重点をおいた活動を行ってきました。
病気になったからといって、すぐに病院や診療所で診察が受けられる状況ではない地域では、人びとにとって重要なのは治療ではなくて「予防」です。そこで、ふつうの住民が「保健ボランティア」に手を挙げたあと、保健医療に関するトレーニングを受けて病気への理解を深め、住民への保健指導ができるようになっています。
ブラジルでは地域保健の枠を超えて、学校保健、栄養改善、アグロフォレストリーと広がっています。地域で暮らす人びとの生計や教育といった生活全体を健康の視点から支援しています。
これまで、HANDSの活動は、外務省、国際協力機構(JICA)をはじめ、多くの企業や国際機関などに支えられてきました。私たちはいま、単に国際保健医療協力の成果を発表するだけでなく、市民の方々、企業や医療機関の皆さん方とのパートナーシップのなかで、私たちが抱えているグローバルな課題も共有したいと考えています。 なぜなら、一つのNPOだけで完遂できる仕事では無いからです。お互いの強みを共有し協働ができたとき、NPOとしてのHANDSの活動もより広い世界に羽ばたいていけると思います。
少しでもHANDSの活動に関心を持っていただけたら、どうぞ気軽に事務局までご連絡ください。皆様方の忌憚ないご意見やご助言を待っています。
特定非営利活動法人HANDS 初代代表 中村安秀