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「職員たちと共に-僕たちのフードガイドができた!」(1)
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地域保健プロモーター(CHP)さんたちに伝えてもらいたい概念は、つまり、「8食品群を目標にし、幼児に一日に与える食品群を一つずつ増やしていく」と言うもの。
「時間的な経過を可視化できるといいかもしれない。なのに、三角形のフードガイドにはそれが表現されていない。」
苦慮した私たちは食品群を小さな正方形で表し、一番下に4個を水平に一列に並べ、その上の列に5個、さらにその上に6個、といった具合に並べてみたが、単にピラミッドを逆さにしただけでどうも座りが悪い。ここで、アイデア出しは行き詰ってしまい、それからしばらくそのままだった。
ある日、事業地の一つであるケリチョー郡西キプケリオン準郡での研修に向かう車中、職員の一人、ソフトウェアエンジニアのエマニュエル君が話し出した。
「八木さん(※)、開いた傘を小さなものから少しずつ大きなものへと下から垂直に重ねてみてはどうか。こんな風に。」
開いた大きな傘からは、包括的であると同時に保護的な感じが伝わってくる。実際、農村では母親は野良仕事中、傘を広げその下で小さな子を遊ばせるという。また、大きさの異なる傘が下から上へ5つ並ぶ様子は、意外であり興味をそそる。それぞれの傘の表面には所狭しと乗っているいろいろな食品が今にも滑り落ちそうだ。傘も一つずつ色が違う。
一見、食べ物模様のカラフルな傘が上下に並んでいる、という単に目を楽しませるだけのイラストとして捉えられないよう、下から上によじ登っている幼児の姿を加えてみた。幼児が単にいたずらをしているのではないということを表すために、父親と母親が下から声援を送っている様子を加えてみた。父親は一番上の傘を見上げ、母親は幼児と視線を合わせ微笑んでいる。そして食べ物は無秩序に置くのではなく、IDDSの各食品群でまとめ左から順に並べてみた。(続く)
※「八木さん」 HANDSケニア栄養改善事業プロジェクトマネージャー